自分の部屋に戻ると、早々誰かから電話がかかってきた。

こんな時に、と思いながらも、苛立った口調にならないように気をつけてエリカは電話に出る。相手は、自分のクラスの担任だった。

「はい・・・はい・・・。えっ?そうなんですか?」

エリカは歓喜の声を上げそうになる。電話の内容が「クラスのレポート提出日を急遽引き伸ばしにする」という連絡だったからだ。
話が終わると、エリカは勢いよく飛び上がった。

「ったー!」

今ならまだ間に合うかもしれない。
早速キャプテンにメールをしてみると、少し遅くなったが「やたー!途中でもう1人加わるけどいいかな?」とメールが返って来た。

「『いいよ』・・・っと」

送信ボタンを押し、エリカは嬉しそうに携帯を閉じる。