「あたし…繭の事裏切ってごめんね…」 「…玲菜…」 そう言ったのは、玲菜ちゃん。 …ずっとそう思ってたんだ。 本当は…大切な友達だって。 そして玲菜ちゃんは、 「波留達…もう復讐ごっこは止めようよ。あたしはもう…誰とも喧嘩したくない」 「玲菜…。」 “誰とも喧嘩したくない” あたしはこの一言が言えなかったんだ、中学生の頃。 この言葉をずっと消してたんだ。 心の声を消して、いじめをした。 もっと勇気があったら…玲菜ちゃんのように。 そしたらきっと、幸せだったよね―。