ちょっと落ちこんでいると・・・・ 聞こえてきた、待ち望んでいた声が。 「1、2、3、4・・・・・」 あ、始まった。 彼のクラスのランニング。 体育を始めるときのランニング。 わたしは、少し緩んでいる口元もなおさずに、 枝の隙間から見えるグラウンドを凝視していた。 早く、早く・・・・・ 早く、来て。