ここで

先生に出会い恋をして

人を思う切なさ

その苦しさを知った。



そして

二人で分かち合う喜びを知った。

信じる事を知った。


決して楽しい事ばかりではなかったけれど

それはとても貴重なものばかりだった。



私は今日

それらを胸に抱きしめて


そして先生に守られて卒業する。







「羽田 萌」

小西先生に名前を呼ばれ

「はい」

元気よく返事した。