華と月

翌日。
カーテンの隙間から、朝日が射し込む頃には柊は起きていた。

テーブルの上には、熱々のコーヒーが置いてある。
柊は、侍女が持ってきたコーヒーは余り好きではなく自分で淹れている。

コーヒー独特の匂いに、葵は目覚めた。

「おはよう」そう言って微笑む柊に葵は、上半身を起こした。

すると、葵の身体の上から被せただけのガウンがはらりとはだけ…
肌があらわになる。

葵は、自分の姿に気付くと

「きゃあああ」と叫んだ。
葵は、頬を赤らめ急いでガウンを身体に巻き付けた。

その様子に、クスクスと柊は笑いながら葵に近づく。
まだ、葵は焦ったままで
柊から抱きしめられると
ますます脈が早くなった。

「わ、わ…私…」

葵は、昨夜の事を思い出すと一気にかぁっと赤くなる。

「アオイ、落ち着いて」

そう言う柊は、まだクスクス笑っていた。

「俺を、見て」
そう言いながら、葵の顎を持ちながら上を向かせた。