華と月

ずんずんと先を歩いていく葵に、柊は走って追い付いた。

柊は、葵の腕を取り
自分のほうを向かせると
葵は、瞳に涙を溜めていた。

すると、葵の瞳から大粒の涙が溢れた。

「私…」
「何も言わなくていい…すまなかった」

そう言って柊は、葵を抱きしめる。

抱きしめられたとたん葵は、「違うの…」と一言もらす。

震える肩を抱きしめながら、葵に「何故、泣く?」と聞くと
葵は、首を横に振るばかり。

「責めてるんじゃない
とりあえず俺の部屋へ行こう、いいな?」と柊の言葉に葵は頷く。