華と月

その頃の柊は…

一足先に、ヴィヴィアンの部屋に入る。

客室に戻った柊は、葵のいない理由を、他の侍女から聞いていて先に来ていた。

「柊、少しは落ち着きなさいな」
「そう言うが…」

と、その時コンコンとノックが鳴る。

「いいわ、どうぞ入って」とヴィヴィアンが言うと…
「お招きありがとうございます」
そう言って葵は、おじきする。

葵が入ってきたとたん、柊はガタンと腰を抜かした。

「なななっ…」
柊は、顔を真っ赤にして
葵の姿を見た。

それもそのはず、葵の着ていた夜着は
セクシーなレースがふんだんにあしらわれ、下着を着けないよう胸元がパックリ開いていて、横には腰まで紐がついてあるが、その紐がすぐほどける仕組みになっている夜着だった。

柊の様子に、予想以上の反応と予想以上の葵の姿に、1人こっそり妖艶な微笑みを浮かべた。