華と月

「アゲハさんは、知っておいでのようでしたが」

柊の言葉に、皆アゲハ一斉に注目する。

その様子に、アゲハは
「あら、これくらいのハプニングがあってちょうどいいのよ」と笑った。

「皆、予想通りで楽しかったわ」とケラケラ笑っている。

これには、皆深いため息をついた。

「さて、立ち話でもなんですから王宮へいらしてください」

柊が、兵士に目配せすると「我々が案内します」と言いアゲハらの荷物を持った。

葵が戸惑っていると、柊が近づいてきた。

「ごめん、驚いたよな?」と柊は謝った。