華と月

アゲハは、ふふふと笑い
ハヤトは、ため息をつく。

「どうして…?って顔だね」
ハヤトが睨み、口開く前にアゲハは続けて言う。

「おっと、怒らないでよ?スノウの民の中で、まだセンティ姫がいなくなった事は広まっていない。だけどね、民の皆は不安がっているよ
女王の力が、日に日に弱くなっている事…
皇子である、あなたが一番知っているんじゃないの?」

その言葉に、ハヤトは眉間のシワを深くする。

「あぁ…、だから皇子の俺が責任を果たしたいと思っている。
迷惑してる民には悪いが…
それに、センティの事は一刻も早く俺が探す。」

「だから、頼りにきたんでしょう?
情報屋でもあり、街の管理者でもある私に…」

「そうだ…」
ハヤトは頷く。

「私の本業は、踊り子なんだけどねぇ…」と、ため息もらしながらもアゲハはどこか楽しそうだ。

「でも、アルの事ちゃっかり知ってたじゃないか」とアゲハは笑った。