華と月

その瞬間ーーー…

ピュイーーーーー
と、鳥の鳴き声がし
一目散に葵は、祭壇へと走り出した。

エルフたちは、目標をハヤトから葵に変え
速いスピードで向かって行った。

ハヤトも、葵の援護の為に祭壇を守ろうエルフの後を追いかける。

『オノレェェエ』
「うぉぉぉおおー
クソ、間に合えっ!」


葵が、祭壇の窪みに聖杯を置いた時
ハヤトの剣が、エルフの魂を捕らえた!

『グオォォォオ…オ…ォ』

その時、レイラが射たエコーのマークと聖杯が光を発し、逆三角形の形に光が結んだ。

すると、光の中から1人の青年が現れ
「レティシア、金木犀を愛する者…感謝する
エルフたちよ、安らかに眠れ…
確かに一度人間たちは、森を汚し霊水を奪った…
お前たちの気持ちも解る
だが、もう過ぎた事
いつまでも怨み積もるものではない
その気持ちを抱えたままでいないで欲しい、どうか負を棄て安らかに眠れ」

そう、エコーは告げると
エルフたちの黒く染まった魂は、少しずつ薄れ消えて行く中最後、エルフたちは、言葉にする。

『す…すまなかった』
『あれ…私たち…』
『エコー…ありがとう…』

1人、また1人とエルフたちの魂は浄化されて行った。