華と月

「どういうこと!?」
「先ほどは、一時的に抑えただけにすぎない」

皆に緊張が走る。

レイラは、驚き声を出したが
アゲハが、レイラに注意を促す。
「レイラ!手を!」
「はい!」

皆、それぞれ手を繋ぐとまた一層霧が濃くなる。

『フフフ…それでは、手を出せまい』

悪霊のエルフたちは、遊ぶようにこちらを挑発する。

「ふっそれはどうかな」
マイティが、言った後
風が吹き荒れ

たちまち霧が、晴れていく。

『くぅ…』
「ハヤト、今だ!」

一瞬の隙をついて、悪霊目掛けてハヤトは剣を突き刺した。

『ぎゃあぁぁぁぁぁ』
また、悪霊の力は弱くなった。

ハヤトの持つ剣は、月の力を宿している為に悪霊にも効いた。

ハヤトが切りつけているうちに、レティシアは葵に言う。

「アオイ、今のうちに奥に行きなさい
私が援護する。
悪霊たちを完全に浄化するには、聖杯に霊水を入れ清めなければならない」
「はい」
「では行くよ」

葵がレティシアの背に乗り、飛び立つところを
悪霊は見逃さなかった。