うちに帰ると、いるのは母と父だけ。 兄貴とヤスはおそらく仕事だろう。顔を合わせなくて済むだけでなんだか落ち着く。 「そういえばお父さんはきららとまだ会ってないがどんな子だお母さん?」 「いやー綺麗な顔よー!しかも美味しそうにご飯食べるし、上品ったらありゃしない。」 あいつのどこが上品なんだ。あんたが見てないところでは私にちょっかい出すわヘビースモーカーだわ大変だぞ和代。 …とは言えず、私はカレーを口に含んだ。