堪ったもんじゃない。私にはリスクが大きすぎる。



「そんなもん、答えはどちらもNO。あんたに従う義務はない。」



私の答えに、ヤスの眼鏡更に黒く濁る。どこまで濁れば良いんだ。こいつの漆黒は。



「アスカに拒否権はないんだよ。」



「やっ!?何…っ!」



ヤスは乱暴に私の部屋着をずらすと、私の肩を外界に晒した。



そして、迷うことなく私の肩に下を這わせ、ツーっと顔を下ろす。



「んっ…や、めて!」



「やっぱりいい声で鳴くね。」



ヤスは妖艶に声を漏らすと、私の二の腕にチクリと小さな痛みを齎した。