【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!

木酪は私の言葉を聞くとふっと笑う。



「ホント冷たいねアスカは。俺ら、ただのクラスメイトじゃないのに。ディープな仲じゃん?」



そして、兄貴に見せ付けるように、きららの男声の、深く妖艶で、それでいて切ない声で私に言った。



濁った瞳が私を捉えて、そして嘲るように笑う。



「えっ?何それーどういうこと?」



「何って、そのままの意味。ナニまではしてないけどね。」



最悪。やっぱりこいつ、ホントにどす黒い性格だ。



嫌いだ、キライ。表のダサい性格も、本性も。