「ねえアスカ…堕ちてよ、俺と一緒にどこまでも。」



それはプロポーズ?それとも悪魔からの誘惑?



…どっちでもいいや。答えは決まってる。



「いーよ。どこまでも堕ちてやる。でも、必ず光の方へ、また引き上げてあげるから。」



私の答えに、ヤスが満足そうに口を吊り上げ、そして再び唇を寄せた。



その口づけは、カラメルソースよりも、甘く、甘くどろどろと私を溶かす。



うっすら目を開くと、濁った漆黒が、甘ったるく光を放っていた。