【完】歌姫、そんな声で鳴かないで!

「ね、ヤス。ヤスの伝えたかったことって今聞いたらダメなの?」



「ダメに決まってるでしょ。全くもう、アスカは。」



せっかく会えたから聞いただけなのに、私の質問にヤスは困ったように笑う。



ヤスは足元にあった荷物を持ち上げ、もう一度私に目線を向ける。



多分、荷物の入れ替えのために戻って来てたんだと思う。



「じゃあ、ミタカカオリによろしくね。」



信じられないくらい優しく笑ったヤスは、私の額にそっと唇を落とした。