ヤスにとって、私ってどんな存在なんだろう。



考えるだけ無駄な疑問。



考えれば考えるほど、分からなくなる。



一番近いのは、お気に入りのおもちゃ、だと思うけど。



部屋で一人ぼやっとしていると、ノックも無しに勝手に開く。



「この変態馬鹿兄貴。ノックしなよ。」



「あーゴメンゴメン!ちょっと慌てて忘れてた!」



相変わらずチャラくてうざったい兄貴は、へらへら笑いながら、私のベッドに腰掛ける。