その後、私達の関係や生活に変化があったかというと、微妙だ。 学校で起きた『地味山ダサ男変貌事件』はヤスを怒らせるとヤバいと判断したクラスメイト達の間では禁句事項らしい。 相変わらず、もっさい見た目のヤスは、学校に来るなり教科書を開いている。 「勿体ないなあ。本当はカッコイイのにー。」 ただ、香織だけは全く怖いものなしでそんなことを言う。 私も含めクラスメイトは、香織のその言葉に振り返る。 そうすると、決まってほんわかと笑い返すんだ。