煙草の、煙草の香りが鼻腔を満たす。 けだるい身体と瞼。意識が身体全体に戻ると、下半身には酷い痛み。 視界がクリアになると、ヤスの白く滑らかさな背中が見えた。 そうか………私、ヤスと。 初めてを失った消失感と、それ以上の胸の痛み。 聞いた話と、意識の向こう側でヤスが語った過去が、夢の中で映像として、流れていた。 「復讐は終わらないよ。奴らが両方共、野垂れ死にするまで、俺は憎しみを歌に…。」 私が起きたのに気づいたのかそうじゃないのか、ヤスがそう呟いた。