ヤスがうちに来てから、早いことにもう三ヶ月。季節は冬になろうとしている。
私の部屋は物が少ないせいか、肌寒い。
「心が、濁りそうだ。」
ぽつり、とそんな詩的なことを言った自分に驚く。
ヤスの思惑通り、私は暗く、苦く甘ったるい世界に墜ちているのだろうか。
いや、墜ちたりなんかしない。
ヤスだって墜ちてない。きっと、途中で引っ掛かってるだけ。
ヤスの羽根は、まだ折れてなんかないんだから。折れるには早いんだから。
私がヤスの羽根をもぎ取ろうとするそれを知って何が出来るかわからないけど
だけど、こんな小さな手でも、差し延べることは出来るよ。
私の部屋は物が少ないせいか、肌寒い。
「心が、濁りそうだ。」
ぽつり、とそんな詩的なことを言った自分に驚く。
ヤスの思惑通り、私は暗く、苦く甘ったるい世界に墜ちているのだろうか。
いや、墜ちたりなんかしない。
ヤスだって墜ちてない。きっと、途中で引っ掛かってるだけ。
ヤスの羽根は、まだ折れてなんかないんだから。折れるには早いんだから。
私がヤスの羽根をもぎ取ろうとするそれを知って何が出来るかわからないけど
だけど、こんな小さな手でも、差し延べることは出来るよ。



