「今日は、ひとつ先に進んでみる?」



「………は?」



私の反応を楽しそうに、だけど冷たい、濁った漆黒で見つめる悪魔。



「…ecstasy?」



ムカつくくらいネイティブな発音のそれが耳元に降り懸かったかと思うと、ヤスの熱い唇が私のそれに宛がわれた。



「ふ………!んぅ。」



自分の鼻から抜けるような声が嫌で、力を入れようにもヤスに簡単に溶かされる。



会うのも久々で、こんなことをされるのも勿論そうで



抵抗のしかたなんて分からない私は、ヤスのされるがまま。