歌の第一声が入るその瞬間、マイクを握っていたのは…
「き……木酪?」
誰かがぽつりと呟いた有り得ない名前。
マイクに歌声が注がれる。
…………酷似している。月野森きららの男声と、木酪泰則の歌声が。
クラスメイト達もざわついている。だって、普段の木酪泰則って、そういう音楽とかテレビとか、娯楽を馬鹿にしてるようなタイプだし。
彼がきららを知っていることにもびっくりだけど、きららの声に限りなく近いのに、私も含め、この場の全員が驚いていた。
いや………私だけ、もしかしたら違うところを見ているかもしれない。
「き……木酪?」
誰かがぽつりと呟いた有り得ない名前。
マイクに歌声が注がれる。
…………酷似している。月野森きららの男声と、木酪泰則の歌声が。
クラスメイト達もざわついている。だって、普段の木酪泰則って、そういう音楽とかテレビとか、娯楽を馬鹿にしてるようなタイプだし。
彼がきららを知っていることにもびっくりだけど、きららの声に限りなく近いのに、私も含め、この場の全員が驚いていた。
いや………私だけ、もしかしたら違うところを見ているかもしれない。



