断片的にだが蘇った記憶ーー 『俺の名は堕天使ウリエル 黄泉の門番が神の与えた俺の役目 神の慈悲でしばし与えられた休暇で…』 あの日この場所に転生したんだ… 風を纏った俺は背中に目をやった。 『漆黒の翼…』 ここは天狗の森。 『そういう事か…』 小さい頃、師範から聞いた昔話を思い出した。 天狗は…カラス天狗は堕天使だったのか! 今までの疑問が… 点と点が一つの線で繋がった。