「……私の部屋…行こ?誰も入ってこないから。」 私は空の胸元を掴んだ。 「…分かった」 そうして私と空は部屋に向かった。 ――ガラ 部屋に入るともう既に布団が敷いてあった。 私の専属使用人は市之助だから気を使って部屋の前からどいてくれたんだ… ありがとう市之助。 「……入って。」 私は空に言った。 どうしよう。 なんかすごく緊張してきた… 「桜」 私は名前を呼ばれ、振り向いた。 「――…朝まで一緒にいて?」 布団に座り、手招きをする空。 空――… 私はそんな空に抱きついた。