初めて触れた桜の体温は暖かくて気持ち良くて 今まで触れてきた女なんか比べ物にならないくらい安心できる体温だった。 俺が桜に触れる度、「空」と必死に俺の名前を呼ぶ桜がたまらなく愛おしくて 桜が反応してくれる度、俺の気持ちは加速していって 止まれなくて 絶対にこのぬくもりだけは離したくないと思った。 いくらこれが許されない恋でも。 どんな目に合おうと。