「その、私、スカートじゃない?」


「だから?」


「そこに居られると、その」


もじもじと喋るその様子から、何を困っているのか察しがついた。


「はぁ? お前のパンツで興奮なんかするかっつーの!」


それじゃ俺ロリコンじゃんか、という続きの言葉は、顔面に炸裂した少女の蹴りによって遮られた。

「デリカシーがないのよアンタは」とよく母親に罵られることを、かろうじて思い出したところで意識が吹っ飛ぶ。


最後に見た色は、白だった。