座敷わらしの恋

「ねぇ、悠君」


しかし俺の言葉を無視して、紫は笑いかけながら俺の頭にそっと手を伸ばした。


「座ってると同じ高さになるね、新鮮」


俺の髪をそっと撫でながら、紫が囁く。


「あ、やっぱりまだ残ってるね、この傷」


そう言って触れたのは、俺がキリ姉につけられた傷跡だった。

スイカをぶつけられて、こぶになって。

母親に血まみれになったと勘違いされた時の。