座敷わらしの恋

「はいはい、嘘ですよ、ウソ」


「大人はうそつきだー」


「じゃあ俺も立派な大人だな」


嫌な大人のなり方だ。


「……じゃあ、寂しい大人の悠君に、誕生日プレゼント」


は、と思って紫の方を見ようとすると、ぐいっと首の辺りをつかまれた。

引き寄せる力は思いのほか強くて、油断していた俺はそのまま引っ張られる。



瞬間、ふわりと甘い匂い。



あぁ、これは綿飴の匂いだな、と思った時には、頬に柔らかい感触があった。