座敷わらしの恋

思わず「はぁ?」と言って紫の方を見ると、そこには真顔でこちらを見つめる紫の顔があった。

さっきよりも強く、服の裾をぎゅっとつかまれる。


「ダメ?」


「……あんまり大人をからかうもんじゃねーぞ」


やれやれ、と思いながら俺は紫の頭をぽんぽんと叩くと、紫が頬を膨らませた。


「偉そうに。悠君だって子供じゃん」


「残念、今日から俺は十八なの」


昨日の俺と今日の俺とで何も変わっちゃいないが、そんなことを言ってみせる。