「杏奈???」


「それは・・・

 やめといたら?」

「なっ何で!??」


(キーンコーンカーンコーン)

「あっ!予鈴だ!!
  
 早く教室に戻ろっ!!!」

杏奈の顔が、笑顔に戻った。


そして、うちらのクラス、2年B組に戻った。




でも、ウチ、見逃さなかったよ。

杏奈の一言。

『それは・・・
 やめといたら?』


授業中、杏奈に手紙を送る。

(杏奈!はろりーん★
 数学たいぎぃ・・・。
 ところでさ、なんでやめといたほうがいいの??)


返事はこなかった。

今日は5時間なので、掃除してすぐ部活だ。

掃除は別、部活も別。

今日は、それから話す事はなかった。



私は、ケータイを持ってないから、パソコンでメールを送る。
杏奈はケータイを持ってるから、すぐ届くはずだ。


メールは、きていなかった。


いつもなら、必ずと言っていいほど、杏奈からのメールがたくさんくる。

気になったので、メールをする。

(杏奈ぁ~~!!
 さっきの事教えて!!気になるよぉ・・・。)

(杏奈!!
 今日なんかあるの?)

(杏奈!うち今日の事、怒ってないよぉ・・・?)

(杏奈ぁ・・・怒ってる???)

(なんで怒ったの???
 ウチがアホだから???)

返信が来ない。
いつもだったら1分以内で来るのに・・・。

しゅん・・・。

なんか、すっげー凹む。




(ピロリン♪)



「あっ!!メール来た!!!」


(メール無視ってごめん。
 
 今日、ずっと無視っとってごめん。


 明日の放課後、図書室で話す。
 長くなるかもしれんから、部活休むつもりでおって。)