▽初めましての方、いつも作品をご覧になって下さる方、こんにちは。梅雨之あめです^^


【青騒(せいそう)のフォトグラフ】は如何だったでしょうか。


約三年の時間を費やしてしまいましたが、おかげさまで完結する事が出来ました。

皆様のお力・ご声援がなければ、完結はしなかったと思います^^;



▽友情メインの作品を書いてみたかった。


この作品を書き始めた契機は悪ラプ(悪魔と少年とラプソディ)に煮え詰まり、息抜きとして書こうと思い立ったことからでした。

元々青春物が大好きなので、是非とも青春物を書きたい。


丁度その頃、ケータイ小説では不良と地味子の恋愛ものがブームなっていました。


不良と地味子の間で恋愛も芽生えるなら、友情も芽生えるんじゃ。


そう思って書き始めたのがこの作品でした。


改めて、不良と地味っ子の友情話はどうしようか。
色々考えた結果、大きなテーマとして“普通の少年・少女達”を取り入れました。

どことなく等身大な作品にしたかったのです。
現実にもありえそうな気持ちやありえそうな少年少女を描きたかった。

だから不良達のワル格好良いイメージは当作品にはそんなになかったと思います^^;

メチャクチャワルイコトをするわけでもなければ、メチャメチャ派手なことをするわけでもない。


ちょっと悪ぶってみよーかなぁ的ノリで不良になった子が大半です。
 

喧嘩は強いし、顔も良いけど、抜けっぱなし女ベタのヨウ。


同じく喧嘩は強いし、機転も回るけど、ヨウと大人気ない喧嘩をするヤマト。



どこか残念な部分を持っていて、尚且つ何処にでもいそうな高校生を私自身も描きたかったのです^^*



そして主人公ケイ自身には、そんな不良達を見て「あ。俺と同い年の高校生なんだ」って思ってほしかった。


何かしら個性や特長・取り得はありましたが、不良も地味子も皆、平々凡々な高校生。

強さもあれば弱さもある。

助けてもらうこともあれば、支えられることもある。


傍から見れば完璧に思える裏主人公ヨウも不良達もまた普通の男の子の面を持つ着飾った少年達。

“不良”だからと悪い意味で特別視していたケイですが、彼等と繋がることで多くの悩みを抱えた同級生なのだと理解・実感。


当たり前で大切な、青春くさいことをケイには気付いて欲しかったのです。


結果的にそれが彼の成長に繋がったと思っています。


だから彼は言っています、不良の彼等を当然のように「友達」だと。


蛇足としてご質問で不良のチームに名前をつけなかったこと、不良のリーダーを“総長”と称さなかったことに対する返答ですが、簡単に言えば、等身大を大切にしたかったからです。

“総長”と聞くだけで何だかやり手の超超チョースゲェ不良な気が…、じゃあヨウが“総長”。


いやヨウが“総長”は似合わない。


少しでも彼等が身近にいそうな環境を作りたかったため、敢えて“総長”という表記は避けさせて頂きました。

不良チームといえば“総長”なんですけどね、ヨウが「総長!」、シズが「副総長!」と呼ばれるのは不似合い極まりなかったのです^^;