男の子は一瞬不思議そうな表情を顔に浮かべると 
 
半分怒ったみたいに、嫌がるように 
 
さっと あたしから目をそらすとうつむいた。 
 
 
あれ、あたし嫌われちゃったかな... 
 
あたしはなんかやたらと あせっていたけど 
 
女の子は あきれたように 
 
あーぁとつぶやいた。 
 
 
「この子、転校生なんだってさ。」 
 
二人の少年は驚きもせずに 
 
こくこく頷いた。 
 
なんだか めんどくさそうだった。 
 
 
太陽はあたし達めがけて 
 
光線を発射していた。