目覚めると…… マリアちゃんが、心配そうに私の顔をのぞきこんでいた。 「お姉ちゃん、大丈夫?」 「え?私…どうしてた?」 気付くとベッドに横たわり、枕をギュっと握りしめていた。 「テレビ見ながら、急にベッドに横になってたよ。…泣いてたよ。大丈夫?」 そっと頬に触れると、涙の筋を確認することができた。 「どうしたんだろ。なんだか…悲しいや。本当に、どうしたんだろうね……」 なにか、大切なことを忘れてしまった気がする。 けど…… それが、なんなのかわからないよ。