すべて、思い出した。 ずっと、忘れてしまっていたこと。 雪羅は、唯一愛した人。 新月の日に迎えに行こう。 もう、手放しはしない。 どうして、分からなかったのだろう? あんなにも愛した人を。 ――糸のもつれた歯車は今、動き出した――