テストが終わった。


全ての教科の出来はまぁまぁ。


次も百合の隣に並べるかな…

そう思っていた。


今日からは百合と帰れる。
嬉しいな。

『優君帰ろ!』

『おう』

テスト週間以外は僕達は一緒に帰るのが日課になっている。

クラスのほとんどの人が僕達が付き合ってる事を知っている。


多分学年全員が知っていると思う。

当然瞳も知っているだろう。


何か申し訳ない気がする。

教室を出ようとした時,

『ちょっと待ったぁ~!!』


と引き止めたのは歩と沙紀。

『何だよ?』


『今から4人で遊ぼうぜ!』

『え~』

『え~って言わない!!ずっと前約束したじゃん、4人で遊ぼって!』


今思い出した。

百合が僕の彼女じゃなかった時、歩と沙紀が密かに計画を立ててたっけ…


まぁ楽しそうだからいっか。

『いいよ、行こ!百合もいいだろ?』


『うん!』

と元気な返事。

『おっしゃ、行こうぜ』


僕達4人は元気に教室を出ていった。



『まずは~あれだろ』

『あれ?』

と僕と百合と沙紀が言う。

『そう、あれ』

歩の目の先には,



ゲームセンター。




『ゲーセン?何で?』


『プリクラ撮ろうぜ!』


……プリクラ!!?

『何で??!!』


『記念にさ!いいだろ?』

歩はいきなり何を言うか分からない。

『いいよ~撮ろー』

と賛成する沙紀。

『うん、撮ろ!』

と百合も賛成。

『優もいいだろ?』


『……いいよ』

『じゃあ出発~』

と僕達はゲームセンターに行った。



プリクラの機械をすばやくこなす歩。

慣れてるのかな。


そういえば歩の携帯にプリクラが貼ってあったな…

沙紀と撮ったのかな。


『じゃあ撮るよ~笑って』


―カシャ・・・・