この涙が枯れるまで

私がもうすぐ居なくなるって聞いた時…


どう思った？


寂しいって思ってくれたかな？


それだけで私嬉しいよ。


でも不安な事があるの。


ずっと誰にも話していない事なんだ。


それは、


私が寝てる時に見た夢の話。


怖くて

怖くて

涙が出たの。


昨日見た夢の話。


それはね、


私…空港にいたの。


カナダの。


日本行きの飛行機に乗ってた。


大勢の日本人の人や、

外国人の人が乗ってて、


私窓側の席に座っていたの。


そして、離陸した。


日本までは１０時間以上かかるから、


私は眠っていた。


そしたらね、


百合って呼ぶ声がしたの。

紛れもなく、優君の声。


私は起きて周りを見渡した。



優君がいるはずもないのに、私は周りを見渡した。



そしてまた眠りについたの。


あと少しで日本に着くという時、


飛行機が揺れたの。


何が起きたか分からなくなって、


乗客の人達が騒ぎだしたの。



その瞬間、


薬指に付けていた優君とのペアリングが落ちたの。



それと同時に、


飛行機は火をふいて、


燃えたの。



そして墜ちていった。


深い


深い


海へと。