この涙が枯れるまで


僕は家に帰り、袋からカードを取り出した。
そしてペンを取り出し、カードに文字を書いていく。


《百合へ
誕生日おめでとう。
これからはずっと一緒だよ。 愛してる
優》


こう書いて、袋に戻した。

これをみた百合は喜んでくれるかな。


喜んでくれたら、僕は買って良かったって思うんだ。



僕は百合が僕に最後にくれたメールをみる。


《愛してる》


それを見た僕も一言呟く。



百合と同じ、愛してると。



世界には、愛がいくつあるのかな?
みんな恋をして、誰かを愛して、それだけで幸せだと思う。
恋をするだけ泣いて、愛するだけ傷ついて、でもそれは、幸せな事だと思う。


僕はそう思うよ。



たとえ、遠く離れているところに、好きな人がいたとしても


愛があるなら、距離なんてどうって事ないよ。


もし耐えれなかったら、それはそれだけしか、その人を愛せなかったっていう事。
自分が負けたという事だ。


僕は未だに百合が好き。



3ヶ月離れていても、百合が一番という事には変わりない。
逆にどんどん好きになっているんだ。



百合…



この張り避けそうな想い、早く隣で聞いてよ。