この涙が枯れるまで



歩と沙紀と僕の海への旅は、終わりを告げた。
でも思い出は残っている。
それは体の日焼け。
翌日すごい痛みと赤みだったが、日が過ぎていくうちにひいた。
僕の夏休みの大体は終わろうとしていた。

でもまだ終わってはいない。
百合に会えるからだ。
これが僕の一番楽しみにしていた事。



一日一日が過ぎるだけで、百合に近付いてくる。
僕の心も弾む。




今日も僕はバイトに向かう。



『おはようございます』


百合にプレゼントを買うために貯めたお金は、大事にとってあった。



『優おはよ』

そこにいたのは、あみだった。



『あれ?あみまだここでバイトしてたんだ?』



『知らないの~?ひどぉい!!なんてね!! マネージャーに人手足りないからって言われて手伝いしてるだけ~』




『そうなんだ?つか久しぶりだな』



『ホントだね~!!てか優焼けたね!!海行った?』



『行った!!俺焼けたかな?』



『うん!!でもそっちのが好きだな~』



『何だそれ。今休憩?』



『うん、休憩~久しぶりの優との仕事だから緊張するよ~』



『あみお前変だな!!着替えてくるわ!』


今の僕を見た百合は、あみみたいに言ってくれるかな…