僕は続きを読んだ。
《優君は勉強頑張ってる?夢に向かってるかな?
私はこっちに来て、もっと英語を勉強したいって思ったよ。
やっぱり好きな事は好きなんだね。
私頑張るよ。
優君も頑張ってね。
私応援してるから♪
優君は寂しい?
私がいないと。
ちょっと自惚れかな。
私早く優君に会いたい。
会って抱き締めたいよ…
早く優君に会えるように、帰国の日を決めました!!
帰国の日は8月27日です♪
私の誕生日☆
お昼の便で帰ってくるよ!!待っててね☆
優君に会える日を楽しみにしています。
それじゃあ、またね。
愛してます。
百合より》
封筒の中から写真が出てきた。
その写真には、
百合のホームスティ先の家族の人と笑顔の百合がいた。
百合の色白の肌が少し焼けていた。
そんな笑顔の百合が可愛かった。
百合が帰国する日は8月27日。
百合の誕生日だ。
指輪を渡すのに、ぴったりだ。
僕は机に置いてある、カレンダーの27日に赤いハートで囲った。
そしてその横に写真を置いた。
百合…
僕も寂しいけど、百合が頑張るなら僕も頑張るから。
僕の事忘れないでね。


