僕はずっと星を眺めていた。
星を見ていても飽きないから。
いや違う。
隣に百合がいるから。
僕は家へと歩き出した。
『ただいま』
『優おかえりなさい。今日百合ちゃんから手紙が届いていたわよ?』
『はっ!?嘘!?』
『部屋に置いておいたから』
僕は急いで階段を登り、部屋に向かう。
その間の僕は笑顔で溢れていただろう。
《百合》
と聞いただけで、僕は
こんなにも変わる。
これはやっぱりラブパワーいわく愛の力なのかな。
―ガチャ・・・
僕は部屋を見渡した。
百合の手紙を探した。
百合の手紙は机の上に置いてあった。
僕はゆっくりと丁寧に封筒を開けていく。
久しぶりの百合の字。
それだけで僕は満たされていく。
そして何枚かの手紙を開けて読んだ。
《優君へ
久しぶり☆元気ですか?
私は元気だよ~☆
カナダはすごく暑くでもう大変・・
でも楽しいし、勉強なるよ♪
でも優君が居ないと寂しいです。
私、ホームシックになっちゃって、すごい泣いたんだ。
でももう大丈夫!!
いつも優君とのペアリングを見て思いだしています》
百合の字はとてもキレイで、読んでいる僕をすごく落ち着かせる、
温かい字なんだ。


