僕の毎日は勉強とバイトでいっぱいいっぱいだった。
でも百合の事は想っていた。
『優~!!』
『何だよ歩』
『順位が張り出された!!』
今日は以前やった中間テストの順位発表の日だった。
僕は発表場所へと向かう。
発表場所には人がいっぱいいて見れる状態ではなかった。
『すげぇ人だな』
『気になるし!!』
僕と歩は人と人の間から見た。
僕は見たんだ。僕の名を。
五位 鈴木優
僕は一瞬自分を疑った。
そして目を擦りもう一度見た。
『…歩…』
『あ?なに?』
『俺の名前ある…』
『は?まじ!!??どこに?』
『あそこ…』
僕は自分の名前に指をさした。
その指の方向を見る歩。
『あっ!!まじだ!!五位とかすげぇ~な!!』
僕は驚きを隠せなかった。
ただ、見るだけで精一杯だった。
『やべ~!!嬉しいかも!百合に報告してぇ』
『優すげぇな!!ラブパワー?』
『かもな!』
もしラブパワーがあるなら、僕は信じるよ。


