後悔という暗い闇が僕を襲いかかるんだ…
今日百合にメールしてみよう。
歩に全てを話そう。
そしたら何か分かるかもしれない。
このまま百合との距離が縮まらないのは嫌だ。
頑張ろう。
放課後、歩と沙紀を呼び出した。
僕達はファーストフード店で話す事にした。
全てを話した。
和樹が百合の事を好きだった事。
百合からメールが来た事。
瞳と話した事。
百合が改めて好きだと実感した事。
歩と沙紀は真剣に聞いてくれた。
話が終わると歩が、
『やっと話してくれたな』
と言ってくれた。
『優、全然話さねぇもん』
歩が大きく伸びをする。
『ごめんな』
僕はジュースを一口飲んだ。
『そっか~ で、どうするんだよ?』
『まず百合と話がしたい…それで今日泣いてた訳を聞きたいんだ』
『それがいいかもね!でも鈴木君、相沢さんとメール続けるの?』
『メールは…うん。でも自分から送らないよ。もう迷いたくないんだ…』
『そっか。おい…沙紀、百合のアドレス教えてやれよ』
『おっけ!』
沙紀が携帯を見ながら、メモ帳に百合のアドレスを書いていく。
そして、書き終ったのだろうか、
僕にそのメモ帳を渡してきた。
僕の手に百合のアドレスが戻ってきた。
時間はかかったけど、ちゃんと戻ってきた。
謝ろう。
今日、百合に。
百合は許してくれないかもしれない
僕はバス停でバスを待っていると、
反対側の道に、
見たことある人と見たことのない人がいた。
見たことある人は、
百合だった。


