この涙が枯れるまで



『良かったじゃん!!』


安里は怒るどころか、祝福をしてくれた。




『安里…喜んでくれるのか?』



『当たり前じゃん!!ダチだろ?』



『さんきゅ…安里』



僕は涙が出そうになった。

でも我慢した。


泣いたら、男失格な気がして。



『優!!今度は大切にしろよな!!』



『大切にするよ…安里が気付かせてくれた恋だから』



『俺は何もしてねぇって!!全部優が出した答えだぞ?俺は口だししただけだ』



『ははっ、素直じゃないな』



『うるせー!!じゃ、優俺行くな!!』



『まじありがとな!!安里も幸せになれよ!!』




『さんきゅ!!じゃ~な~』


安里は、僕の背中をぽんっと叩き、
体育館を後にした。

安里が歩く度、散った桜の花びらが、宙に舞った。




《幸せになって下さい》




僕はこの言葉を世界中の人に言いたい。




僕は百合と出会えて幸せだった。



百合がいれば幸せなんか手に入る。



でも百合がいなくなったら幸せはどこに行ってしまうのかな?




僕は今も考えている。




この答えは、



出ることはないだろう。



この先…



何年経っても。


何十年経っても。