―キーンコーンカーンコーン
この音で急いで教室に入る複数の生徒。
『じゃな!!』
僕はナナを置いて、教室に向かった。
まだ先生は来ていない。
席に着く僕。
横には百合。
この前の百合が言おうとしていた事が凄く気になった。
それとあの夢での言葉も。
『優~お前先生に言われた?』
俺の方を向き、歩が話かける。
『なにを?』
『お前バスケ部やめた?』
『あ~辞めた!!歩も辞めただろ?』
『お~やめた!!だって行ってないしな!!』
『めんどくさいよな!!バイトあるし』
『優バイトやってたっけ?』
『最近行ってないけどな!!』
―ガラガラ…
先生が入って来た。
今日から普通授業。
6時間目まである。
憂鬱で仕方がなかった。授業考える事はただひとつ。
あの夢の事。
隣に百合がいると余計考えてしまう。
ナナに悪い。
考えないようにしても、僕の頭は百合に占領されていた。


