この涙が枯れるまで



オーナーが時計をみて、

『岩崎さん~お疲れ様!!助かったわ。上がっていいわよ?』

と笑顔でこう言った。



『あっお疲れ様でした!!』


『ナナ~バイバイ!』


『鈴~バイバイ!!』


バイト終了。

私は帰る支度をし、バイト先を後にした。




あまり疲れたって感じはしなかった。


何でだろう?


楽しかったからかな。



そして私は帰った。


施設へと。


叔母さんの家ではなく、新しい私の家へと。



『ただいま~!!』


『おかえりなさい』


『ただいま先生!!』


『ご飯は食べてきたの?』


『あっお腹減った~』


私はお腹減った事も気付かずにバイトに集中してたんだ。


『じゃあ食堂にあるから食べなさい?』

『は~い!!』


私は遅めの夕飯を食べ、自分の部屋に行った。


そしてまず私がしたこと。


それは勉強だった。


学校行ってない分、遅れを取り戻さなければならない。


私は参考書とノートを机に広げ、遅くまで勉強をした。




そんな勉強とバイトの生活が一ヶ月続いた。


和哉とはあの日から会っていない。


バイト帰り公園の前を通って帰っていったが、会う事はなかった。



和哉は今何をしているのだろう。



そう気になったりもした。