この涙が枯れるまで



私に目標が出来た。

それに向かって頑張るって思ってたんだ。


でも神様はそんな私を簡単に受けいれてくれなかった。



神様は…



私が邪魔でしたか?





私は夕方になると施設から出て行った。


そう、今日からバイトだからだ。

昨日与えられた制服を持ってバイト先に向かった。


先生には、遊んでくると言って。


でも施設にはちゃんと決まりがあった。

夜9時には戻らなきゃならない。


私は8時半までバイトをする事にした。




『おはようございます…』


『あっ広瀬さん』


『オーナー!!おはようございます!!』


『おはよ。中に更衣室があるから、そこで着替えて?』


『はい!!』


私は更衣室で着替えをした。


まだ慣れない制服。

何か違和感が感じた。



『これから説明していくわね?まず、この人は、沢村鈴さん。広瀬さんと同い年よ。仲良くしてね』


『よろしくね!!ナナちゃん!!』



と沢村鈴が手を出した。

『よろしくお願いします!!』

私も手を出す。

そして手がひとつになった。


この時、私はまだ見えていなかった。


この瞬間…友情が芽生えた事に。