この涙が枯れるまで



施設へと着く。


流れていた涙を無理矢理止めた。


そして笑顔になる。


『先生~!!!着いたよ!』


『ナナちゃん、こんにちは。あとこれからよろしくね?』


『私もよろしくお願いします!!!』


私は先生に昨日もらった書類等を渡し、部屋に案内された。



『ここがナナちゃんの部屋よ?』



案内された部屋。

ドアに《ナナ》とプレートがしてあった。


そして中に入ってみると、
ベットにテレビに勉強机、それに本棚。


可愛い部屋だった。


『…先生!!!私嬉しい!!』


『そう?喜んでもらえて嬉しいわ』


『ありがとう!!!』


『じゃあナナちゃん、荷物を置いて少しこれからの事話したいから、あっち行きましょ?』


『うん!!』


私は事務室に誘導された。

『ナナちゃん…学校どうするの?』

『…分かんない。でも高校は行きたいの』


『高校行きたいのね?だったら、施設でも勉強出来るのよ。一応ね。でもそれは少し学校と違う部分も出て来ちゃうのよ。それでもいいなら、学校には行かず施設で勉強する?』


『うん!!!私頑張る!!頑張って、清秀高校行く!!』


私は勢いあまって清秀高校に行くと言ってしまった。

清秀高校は和哉が通っている高校。


私も和哉と同じ高校に行きたかった。



そしてこの時期、私は清秀高校という新たな目標が出来た。