この涙が枯れるまで



私は公園に向かった。

公園に向かっている間、私は何を考えていただろう。

記憶がなかった。

和哉に会えるというだけで、こんなにドキドキする。

世界中の恋をしている人達は、みんなこうなのかな。



公園に着くと和哉がいた。

『和哉?』


『おう。ナナ』


『待った?』


『全然!! バイト良かったな。頑張れよ?』


『うん…本当に和哉のおかげだよ?』


『そんな事ないって。ナナはもう学校行かねぇの?』


『…分かんない』


『高校は?』


『…考えてない』


『そっか… でもな、高校は卒業しとけ。将来大変だから』



『…やっぱり?』


『うん。って暗い話になってんな!!』




和哉?

この時和哉が言ってくれなかったら私はダメな人間になってたよ。


和哉が気付かしてくれたから、今の私があるんだ。



でも、私は和哉を信じていた。

《私は和哉しかいない》

そう思っていた。


当然


《和哉は私しかいない》

って思った時もありました。


私は自惚れてたのかな…



自惚れててもいい。

和哉の中に少しでも私がいたならそれだけでいい。



それだけで幸せでした。