この涙が枯れるまで



『大丈夫かな…』

『大丈夫だって!』

『うん…私やってみる!!』

私は和哉を信じた。



和哉の一番になれなくても、私は和哉の傍にいたかった。



和哉と別れ、私はコンビニでタウンワークをもらってきた。


そして叔母さんの家に帰っていった。


帰ったら施設に行く話をしよう。


そう心に決めて。



『…ただいま』


『また遅かったわね。もう帰って来なくて良かったのよ?』



『…叔母さん私話があります』


私は真っ直ぐ前を向いた。

今を見るため。


もう迷わない。


もう泣かない。




『私…施設に行きます』


『…施設?何を言っているの?』

『私…もう迷惑かけたくないから。迷惑なんでしょ?私がいると。だから出て行きます』


『…そう』


叔母さんの返事は案外あっさりとしていた。


『明日、施設に行って話しにいくから。明後日には出ていく』


とだけ言って私は部屋へと戻った。


もうこの家とお別れ。


何も思い残す事はない。



私はコンビニでもらって来たタウンワークを見ていた。


一番良いところを探していた。

すると、目についたとこがあった。


《高校生大歓迎☆
時給800~》


ここでの仕事は喫茶店。


施設からも近い。


私は赤のペンで丸をつけた。