この涙が枯れるまで



私は初めて恋をした。

あの日、あの時間、あの場所で。


相手は…

和哉でした。


和哉の言った言葉がその夜ずっと離れなくて寝れなかった。

この人なら私を分かってくれるって思った。



夜が明け朝となる。


私は学校に行かなかった。

不登校となった。

学校なんてどうでもいい。

辛い思いするなら、行かない方がいいと思ったから。

でも学校がないとずっと家にいる事になる。

叔母さんの怒鳴り声がうるさいから、私はみんなが学校行っている間、一人でどこかへ行く。


毎日毎日。

行く所は同じ。


和哉と出会った公園。


もしかしたらまた会えるかも知れないとゆう、

希望を抱えて。


でも今は昼間。

当然公園なんて誰もいない。


私は何も考えずに、ただ前を見た。


公園の前では、小さい子供たちが楽しそうに遊んでいる姿が見えた。


ここはどこ?

何故こんな時間に子供が遊んでるの?


ここは幼稚園でもない。



ここは施設だった。


《ひまわり学園》

と書かれていた。



私は知らなかった。


こんな近くに施設があるなんて。


それとひとつ驚いた事があった。


施設というのは、両親がいなく一人になってしまった子が預かってくれる場所。
不登校の子とかが学校と同じように勉強をするところだと思っていた。


辛いはずなのに、眩しい…


何であんな笑顔でいれれるの?


今の私は笑っていない。


小さい子達が羨ましかった。